残された人生の生き方を求めて

平均寿命まではまだまだですが、50代後半に差し掛かって、残された時間で、本当に知りたかったこと、そしてその答えを探していくなかで、お念仏に出会いました。私の考えたことや、その手助けになった本や体験を書いていきたいと思います。

「よい生き方」を見つけたい《ブログ開設にあたって》

私は2019年現在、50代半ばの男性です。

この1年、仕事やプライベートで様々なトラブルがありました。
私は自殺はしませんが、私のようなケースで命を絶ってしまう人も、もしかしたらいるかもしれません。
そして、そのトラブルがきっかけとなり、改めて自分がこれから生きる道、生や死についての考えを整理しようと思いました。
そのための一つの方法として、このブログをはじめたのです。

 

ブログを始める前に、他の人たちは、どういう考えを持っているのだろう、どういう困難を抱えて、それにどう対処しているのだろう、そして、どういう生き方を模索しているのだろう、と知りたくなり、様々なブログを読みました。
驚いたのは、「人生」や「生き方」「死」などについてのブログが、多数存在していたことです。
私は勝手に、このような暗く重い話題を取り上げるブログなど、そんなに沢山ないだろう、と思っていたのです。
ですが実際は、読み切れないほどのブログが存在していたのです。
みんな、それぞれに抱えているものがあり、それを外に表現したい気持ちを持っているのですね。
そうする理由は、様々だと思います。
記録として残したかったり、自分の考えを整理したかったり、とにかく誰かに知ってほしかったり、コメントを通して他の人とのやり取りを求めたり、動機は人それぞれだと思います。
とにかく、私の想像する以上に、このネット上には、「人生」や「死」についての話題が多かったのです。

 

ですが、一方で、「あれ?」と思うこともありました。
それは、私と同世代の人たちの声が少ないことです。
もちろん実年齢を明かしているケースは稀だと思いますが、読んでみるとだいたい若い人だったり、30代、40代です。
私の印象からすると、30代をピークに、年代が上がるごとに、このような話題を取り上げるブログは減ってきている気がしました。
私は、その状況をみて、このブログを立ち上げるときに、
「50歳を過ぎたいい年して、青臭い人生の悩みなんて書くなんて、ちょっと恥ずかしいな」
とか思いました。

 

私と同じ年代は、若い人に比べて「生」についての悩みを抱える人は少ないのでしょうか。
そうは思えません。
実際、中高年の、特に男性の自殺者は、若者よりも多いそうです。
私自身も、仕事でもプライベートでも、若いころに比べて、はるかに責任を負わねばならないケースが増え、人間関係も複雑になり、そして加齢による体力や記憶力の低下などもあり、将来対しての不安は年々増してきています。
おそらく他の同年代の人たちもそうではないでしょうか。
だけど、ネット上では、私と同世代の言葉は、なかなか上がってきません。
理由として考えられるのは、忙しすぎてやる暇がなかったり、今は少ないかもしれませんがSNSなどに詳しくなかったり、あとは私みたいに、「いい歳して、そんなこと書けない」という心のブレーキがかかったり、そういう理由かもしれません。

 

だけど、日々の不安な気持ちを抱える中で、よりよい生き方をしたいという希望は、年齢にかかわらず、だれしも皆持っているはずです。
そして何より、私自身が、残された時間の中で、自分が本当に求めてきた生き方、自分が生きていることを喜びとともに実感できる、そういう「よい生き方」を見出したいと思いました。
今の私は病気を患っているわけではないので、もしかしたらまだ20年30年生きるかもしれません。
ですが、この歳ですから数年後には死んでしまう可能性もあり、若いころに比べて、「死」というものが、リアリティーをもって感じられるのです。
もう、残された時間は多くはない、と考えたほうがいいと感じています。

 

そして、その限られた時間で、本当に「よい生き方」をしたい。
そのための一手段として、ブログを通して、自分の考えを整理して、文字に表して、時々読み返して、そしてまた考えることを継続していきたいと思ったのです。

 

20歳代の若いころは、歳をとれば、いろいろな悩みも落ち着いていくはずだ、と思っていました。
だけど50歳という年齢を過ぎても、日々の辛さ、苦しさは変わりませんでした。
いえ、若いころより、さらに辛いことが増えた感じがします。
私は、残された時間で、何としても「よい生き方」を見つけたいのです。