残された人生の生き方を求めて

平均寿命まではまだまだですが、50代後半に差し掛かって、残された時間で、本当に知りたかったこと、そしてその答えを探していくなかで、お念仏に出会いました。私の考えたことや、その手助けになった本や体験を書いていきたいと思います。

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

初めて『浄土三部経』を読んで(その2・極楽浄土への憧れを持つこと)

浄土に生まれたい、そう願えばいいではないか、そのために阿弥陀仏が誓願をたてて極楽浄土を作ったのではないか。お釈迦様は、こう訴えかけているように私は感じました。 ですが、極楽浄土と言うのはどこにどのように存在しているのでしょうか。阿弥陀仏はど…

初めて『浄土三部経』を読んで(その1・繰り返される極楽浄土の素晴らしさ)

私のこれからの生き方を考えた時、一つの大きな指針となるのではと感じたのは、浄土の教えでした。最初のきっかけは『歎異抄』です。もう十年以上も前に出会った本ですが、この1年ほどで、その内容が実感できるようになりました。そしてその後、関連する本…

『どうせ死ぬのになぜ生きるのか』名越康文

『どうせ死ぬのになぜ生きるのか』名越康文 PHP新書 2014年11月28日発行 精神科医である著者が、タイトルにある根源的な問いかけについて考えていきます。著者がそのような問いかけを持つに至った経緯も語られています。そして、自身を仏教の専門家ではない…

物を持つことについて

先日、車の定期点検に行きました。もう7年くらい乗っているのですが、大きな問題はありませんでした。ただ、ワイパーのゴムが劣化して交換を勧められましたが、まだ大丈夫と断りました。だからまだ交換はしていません。 物を持っていると、必然的にやらなけ…

【法話】「現代を生きる力としての仏教」釈徹宗

神奈川県横浜市にある、「慈陽院なごみ庵」の法人化記念行事として、2019年12月8日、東神奈川の「かなっくホール」へ、釈徹宗先生の法話を聞きに行きました。 講演や法話を聞くときには、聞くことに集中したいので、今回もメモは取りませんでしたし、録音な…

現世利益

もう十数年前のことです。私は離婚を経験し、その時同時に同居していた母を癌で亡くしました。母はスキルス性胃癌で、発見されてから亡くなるまで1ヶ月もなく、あっという間のできごとでした。その最中に妻は私の元から離れていきました。1ヶ月の間に母と妻…

ミクロの世界と阿弥陀仏の誓願

私は若いころから科学関係の本、特に宇宙や物理学に関する本を読むのが好きでした。もっとも素人なので、一般向けに書かれた新書等がほとんどで、専門書を読んできたわけではありません。例えば、宇宙の起源や果て、それに関連して相対性理論、量子論や不確…