残された人生の生き方を求めて

平均寿命まではまだまだですが、50代後半に差し掛かって、残された時間で、本当に知りたかったこと、そしてその答えを探していくなかで、お念仏に出会いました。私の考えたことや、その手助けになった本や体験を書いていきたいと思います。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

他の生命を奪って生きること

私たちは、他の生物の命を奪い、それらを食べて生きていて、その時点で悪を背負っている、と言われます。 そのことは理解できることですが、私は実感として強く罪の意識は感じたことはありませんでした。動物にしても、植物にしても、人間に食べられるために…

『人間の運命』五木寛之

『人間の運命』五木寛之 角川文庫 2013年2月25日発行 自らの生い立ちや過酷な戦後の引き上げ体験などを通して、著者は「宿業」「運命」を考え続けてきました。私たちは「悪」を犯さざるを得ない存在なのでしょうか。自分の「努力」で「運命」は変えられるの…

【講演】「迷いからの脱出ー仏教の“救い”とは?」講師=阿満利麿 ②

2019年11月9日、在家仏教協会の主催で、阿満利麿先生の講演会が中野で行われました。その時のことを書き留めた記事の続編です。私は講演を録音したわけではなく、メモも取っていなかったため、不正確な個所が多いかと思います。全く見当違いなことは書いてい…

【講演】「迷いからの脱出ー仏教の“救い”とは?」講師=阿満利麿 ①

これまでに阿満利麿先生の本は何冊か読んでいて、私が『歎異抄』を読むきっかけになったのも、阿満先生の本からでした。その阿満先生が講演をされるというのをネットで知って、中野まで出かけました。講演は、在家仏教協会主催で2019年11月9日に行われました…

幸せになることを放棄する

先日歩きながらふと、残りの人生は幸せになりたい、と思いました。だけど、その瞬間、幸せになるって具体的にどういうことなんだろう、と思ったのです。 自分が幸せな状態を、できるだけ具体的に思い浮かべてみました。経済的な心配がなくなること。贅沢はで…

それでも、人との関りを持ち続けたい

例えば仕事上でも、なかなか他の人と意見を合わせていくのは難しいです。お互い別の人間で、それぞれの利害がぶつかることもあるから、意見が食い違うのは当然です。ですが、中にはどう考えても、私のいうことの方が筋が通っていて正しいだろう、と思うこと…