残された人生の生き方を求めて

平均寿命まではまだまだですが、50代後半に差し掛かって、残された時間で、本当に知りたかったこと、そしてその答えを探していくなかで、お念仏に出会いました。私の考えたことや、その手助けになった本や体験を書いていきたいと思います。

仏教

『男はつらいよ』寅さんに思う

新型コロナのために、自宅で過ごす時間が多くなり、Netfrixに登録して映画を見始めました。その中で『男はつらいよ』シリーズを見たのです。 『男はつらいよ』シリーズは、20代のころ友人に勧められて見たのが最初です。それからしばらくはまって、その当時…

仏像にまつわる思い出話~弥勒菩薩半跏像~

今回は仏像にまつわる思い出話を書いてみます。 私は十数年前から京都が好きになり、それ以来、年何回か訪れています。ですが、京都に行くようになったから、今のように仏教に関心が起きたわけではありません。つい一年ほど前までは、京都で好きなところは仏…

正しいと思う行いをすること

自分が正しいと思った行いをする。いけないことだ、と思うことはしない。そうすれば、胸を張って生きていける。自分のしたことが評価されなくても、報われなくても、きっといつか理解してくれる人は現れてくれるはずだし、何より、自分自身が堂々と生きてい…

法蔵菩薩 ~阿満利麿先生の講演を聞いて~

先日、阿満利麿先生の講演を聞き、それについて感じたとこを記事にしてきました。前回の記事で、先生の本や話には、仏教に素人である私の素朴な疑問に答えてくれる内容が多い、ということを書きました。今回聞いた講演でも、いくつかあったのですが、その中…

六道に思う ~阿満利麿先生の講演を聞いて~

前回の記事で、阿満利麿先生の講演を聞いて、自殺に関することを書きました。その中で、六道輪廻について触れて、果たして私は「輪廻」や、地獄や餓鬼などの「六道」を信じているのかという、自分自身の疑問も書きました。今回はそれについて、やはり先日の…

自殺では解決できない事 ~阿満利麿先生の講演を聞いて~

先日「日本仏教鑽仰会」主催の阿満利麿先生の講演会に行ってきました。阿満先生の講演を聞くのは二度目になります。演目は「『教行信証』に学ぶ」でした。 『教行信証』についての話がメインですが、むしろそれ以外のお話が多く、印象に残る話もたくさんあり…

法然院「新春法話」を聞いて ~私は極楽浄土を信じているのか?~

今年(2020年)のお正月は京都で過ごし、法然院で行われた梶田正章住職による「新春法話」を聞いてきました。実は今回の法話を記事にするつもりはありませんでした。なかなか聞けない法然院での法話なので、いつも以上に聞くことに集中したかったのです。こ…

初めて『浄土三部経』を読んで(その2・極楽浄土への憧れを持つこと)

浄土に生まれたい、そう願えばいいではないか、そのために阿弥陀仏が誓願をたてて極楽浄土を作ったのではないか。お釈迦様は、こう訴えかけているように私は感じました。 ですが、極楽浄土と言うのはどこにどのように存在しているのでしょうか。阿弥陀仏はど…

初めて『浄土三部経』を読んで(その1・繰り返される極楽浄土の素晴らしさ)

私のこれからの生き方を考えた時、一つの大きな指針となるのではと感じたのは、浄土の教えでした。最初のきっかけは『歎異抄』です。もう十年以上も前に出会った本ですが、この1年ほどで、その内容が実感できるようになりました。そしてその後、関連する本…

『どうせ死ぬのになぜ生きるのか』名越康文

『どうせ死ぬのになぜ生きるのか』名越康文 PHP新書 2014年11月28日発行 精神科医である著者が、タイトルにある根源的な問いかけについて考えていきます。著者がそのような問いかけを持つに至った経緯も語られています。そして、自身を仏教の専門家ではない…

【法話】「現代を生きる力としての仏教」釈徹宗

神奈川県横浜市にある、「慈陽院なごみ庵」の法人化記念行事として、2019年12月8日、東神奈川の「かなっくホール」へ、釈徹宗先生の法話を聞きに行きました。 講演や法話を聞くときには、聞くことに集中したいので、今回もメモは取りませんでしたし、録音な…

現世利益

もう十数年前のことです。私は離婚を経験し、その時同時に同居していた母を癌で亡くしました。母はスキルス性胃癌で、発見されてから亡くなるまで1ヶ月もなく、あっという間のできごとでした。その最中に妻は私の元から離れていきました。1ヶ月の間に母と妻…

ミクロの世界と阿弥陀仏の誓願

私は若いころから科学関係の本、特に宇宙や物理学に関する本を読むのが好きでした。もっとも素人なので、一般向けに書かれた新書等がほとんどで、専門書を読んできたわけではありません。例えば、宇宙の起源や果て、それに関連して相対性理論、量子論や不確…

【講演】「迷いからの脱出ー仏教の“救い”とは?」講師=阿満利麿 ②

2019年11月9日、在家仏教協会の主催で、阿満利麿先生の講演会が中野で行われました。その時のことを書き留めた記事の続編です。私は講演を録音したわけではなく、メモも取っていなかったため、不正確な個所が多いかと思います。全く見当違いなことは書いてい…

【講演】「迷いからの脱出ー仏教の“救い”とは?」講師=阿満利麿 ①

これまでに阿満利麿先生の本は何冊か読んでいて、私が『歎異抄』を読むきっかけになったのも、阿満先生の本からでした。その阿満先生が講演をされるというのをネットで知って、中野まで出かけました。講演は、在家仏教協会主催で2019年11月9日に行われました…